遠野市農業委員会が受賞報告に来訪 ~「第9回耕作放棄地発生防止・解消活動表彰」で~ (6/5)

 遠野市農業委員会の、佐々木会長(写真左)と河野事務局長が6月5日、岩手県農業会議の事務所を訪れ、「第9回耕作放棄地発生防止・解消活動表彰」の受賞を報告しました。
 この表彰は、農業・農村現場において耕作放棄地の発生防止・解消活動を展開する団体等でその取り組みや成果が他の模範となる者を顕彰し広く普及することにより、今後の耕作放棄地対策の促進に広く寄与しようと平成20年から実施されていて、一般社団法人全国農業会議所と全国農業新聞が主催しています。
 平成28年度に応募を受けて、本会が推薦し、今年5月29日に行われた全国表彰式で、農林水産大臣賞に次ぐ農村振興局長賞を受賞したものです。
 今後も、遠野市農業委員会の取組に期待がかかります。

《活動概要》
1 遠野市農業委員会は、平成18年度に関係機関・団体を巻き込んで農地パトロールを実施した結果、約202haの耕作放棄地を確認したため、解消対策の必要性かつ緊急性を改めて関係者で共有しながら、耕作放棄地解消活動をモデル的に実施するなど、現在に至るまで息の長い活動を行っている。
2 遠野市が「耕作放棄地ゼロのまち」を目指すとしたことを背景に、農業委員会の提案による「耕作放棄地には菜の花を」というスローガンのもと、農業委員が出身町(市内11町)毎にグループになり、地域の児童・保護者及び自治会等に声を掛けながら菜の花を植えるなど、地域が一体となった解消対策に取り組んでいる。
3 耕作放棄地解消の加速を目的とした「遠野市農地有効活用研究会」を農業委員会内に組織し、菜種からの搾油、更には販売の実践による特産品づくりに取り組むとともに、健康食品として人気のあるエゴマ栽培にも取り組むなど、生産物の付加価値の向上を自ら率先垂範している。
4 菜の花の栽培が市ケーブルテレビ等を通じて市民に情報提供されたり、SL銀河が走るJR釜石線沿線の菜の花を背景にSL銀河を撮影する観光客が増えるなど、耕作放棄地解消の効果の見える化が図られており、他の模範となる活動である。

【新規就農】農業経営継承事業(29年8月研修開始分)の募集について

 

一般社団法人全国農業会議所(全国新規就農相談センター)では、本年度、標記事業について定期的に募集を行うこととし、この度、平成29年8月研修開始分についての募集を開始しました。

〇 募集期間:
 平成29年5月10日(水)~6月16日(金)
 ※応募書類は、一般社団法人岩手県農業会議に提出願います(締切日必着)。

〇 留意事項
  本事業は、経営委譲希望者と経営継承希望者との「顔合わせ・事前体験等」により、経営継承に向けての両者の合意(マッチング)がなされた場合 に、実施できるものです。本県においては、これまで、この事業を取り組んだ事例はありません。この事業を希望される方、あるいは、興味のある経営 体さんは、岩手県農業会議までご一報下さい。

【「農の雇用事業」ホームページ】
 詳しくは、全国新規就農相談センターホームページをご覧下さい。
 
URL:http://www.nca.or.jp/Be-farmer/nounokoyou/original/

5月24日刊行 耕作放棄地解消活動事例集Vol.9

29-05
本書は、平成28年度の「第9回耕作放棄地発生防止・解消活動表彰事業」で表彰された活動事例を収録しています。

荒れてしまった農地を復元し、有効利用していくには、それぞれの地域の気候風土や農地、担い手の状況にあわせ、支援施策の活用や新規参入の促進など、多くの手法の中から、適切なものを組み合わせ、関係者が協力して取り組むことが大切です。

この事例集では、農林水産大臣賞など受賞事例の取り組みを写真入りで紹介したほか、応募いただいた多数の事例の「ポイント」を分かりやすくまとめています。

各地域での耕作放棄地対策のご参考として、農業委員、農地利用最適化推進委員など地域リーダーの皆さんにご一読いただきたい冊子です。

申込図書コード29-05 A4判・34頁 定価515円 税込み・送料実費

お申し込みは(一社)岩手県農業会議へ FAX019-629-9210
購入申込書(様式)

5月2日刊行 地域に根ざした農業構造改革の基本的方向

《全国農業図書ブックレット No.11》
すかいらーくフードサイエンス研究所理事長
(元参議院議員・元農林水産省林野庁長官) 入 澤  肇 著
29-04
本書は、現在進められている農業改革の方向、①地域全体による担い手農業者の育成、②規模拡大にむけた農地流動化の推進、③所得政策の確立―に関する議論について解説し、感情論や上からの強制的な改革ではなく、地域の実態を踏まえた具体的な課題解決にむけた農業改革の基本的な考え方を提示しています。農業構造政策を推進するには、農業者の話し合いで地域農業の今後のあり方のプランを立案し、地域での合意形成により実践する運動論が不可欠です。その推進力となる農業委員、農地利用最適化推進委員をはじめ農業委員会関係者に期待と熱いメッセージを送る一冊です。
- 目 次 -
第1 最近の農業改革の論議について
第2 農地法制をめぐる諸議論について 
第3 農業構造政策の推進に果たす農業委員会組織の役割 
第4 農業経営の規模拡大対策について
第5 農業経営の所得安定対策について 

申込図書コード29-04 A5判・26頁・定価500円 税込み・送料実費

お申し込みは (一社)岩手県農業会議へ FAX019-629-9210
購入申込書(様式)