県内の女性農業委員と女性農地利用最適化推進委員で組織するいわてポラーノの会(安藤直美会長)は2月18日に盛岡市内で、女性委員の資質向上と活動強化に向け、達増拓也県知事との意見交換会を開催しました。
この意見交換会は、例年2月に開催している同会の総会と女性農業委員・農地利用最適化推進委員活動研修会に併せて開催したもので、女性委員46名のほか農業委員会関係者が出席しました。
意見交換会では、事務局が同会の活動を紹介し、農業委員2名が農地利用最適化推進活動や地区別懇談会についての活動報告をしました。
矢巾町農業委員会の阿部江利子農業委員は、同町の人・農地プランの実質化の状況を説明し「プラン実質化の話し合いに参画することで、みなさんの営農状況を把握できたことが成果である。今後の活動が円滑に進めやすくなった」と締めくくりました。
遠野市農業委員会の佐々木恵美子農業委員は、農業高校の生徒とエゴマの栽培により遊休農地を解消した事例を報告し「女性委員は、男性委員に比べて積極的に食育活動を行っているが、その活動経費は個人が負担している」と厳しい状況を訴えました。
達増知事は「本県における農業委員会の女性の割合は全国的に高く、活動も活発である。今後もみなさんの活動を全国に発信するとともに、いわてポラーノの会が益々発展してほしい。現場の活動を支援するために今後もご提案を頂きたい」と激励の言葉を頂きました。
安藤会長は「本年12月で本会は20周年になるが、これまでの活動を知事に報告する機会を頂いたことに感謝するともに、応援して頂いたことが今後の活動の励みになる」と感謝の言葉を述べました。