【H28.2.25~26】平成27年度農業経営者セミナーを開催しました

 農業就業人口の大幅な減少や高齢化が進むなか、TPPが大筋合意に至るとともに関連政策が示されるなど、農政新時代を迎える中で、優良経営事例の研修等を通じ認定農業者が経営課題の克服と今後の経営発展に向けた相互研鑽を図るため本セミナーを岩手県認定農業者組織連絡協議会と共催で開催しました。
 セミナーは、認定農業者の「経営事例発表」、最新技術の情報提供などの「作目別分科会」、「講演会」の構成で開催しました。
 経営事例発表では、一関市の水稲農家 小野正一氏から「安全・安心な農産物を ~持続できる農業をめざして~」、盛岡市の畜産農家 嵯峨裕紀氏から「規模拡大とこれからの取り組み」、奥州市のピーマン農家 遠藤正彦氏から「まだまだ伸ばせる農業経営 ~ 地元の人材を活用して大規模経営にチャレンジ~」と題して、お話をいただきました。
 作目別分科会では、稲作、畜産、園芸の3グループに別れ、稲作分科会では、岩手県県産米戦略室 櫻田主査から「岩手県の米戦略について」、農研センター菅原作物研究室長から「水稲関連の研究成果について」、畜産分科会では、中央農業改良普及センター須藤主任農業普及員から、「畜産経営へのICT機器の導入効果について」、同軽米サブセンター佐藤主査農業普及員から「分娩データを活用した和牛繁殖農家の生産性向上について」、園芸分科会では、農研センター高橋野菜研究室長から「先端プロ、野菜関連の研究成果について」、同中里主査専門研究員から「花き関連の研究成果について」説明いただき、参加者と技術の普及、今後の取組などの議論がなされた。
 講演会では、秋田県立大学長濱健一郎教授から、「激動する農業情勢を踏まえた認定農業者の経営展開方策」について講演をいただきました。
 参加者からは、事例発表は、同じ農業経営者としてたいへん興味深いものだった、分科会では、分科会形式の研修会を継続し、もう少し細かい研究成果の説明が欲しい、講演では、改めて消費者との連携を高めたいなどの意見がありました。

【一関市 小野正一氏】
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【盛岡市 嵯峨裕紀氏】
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【奥州市 遠藤正彦氏】
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【稲作分科会】
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【畜産分科会】
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【園芸分科会】
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【岩手県からの情報提供】
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【秋田県立大学 長濱教授の講演】
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