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岩手県農業会議


第19回農業委員統一選挙結果
〜女性委員81人に〜


*数値の訂正を行いました。訂正した数値はで示しています(2005.9.9訂正)

農業委員の任期満了に伴い3年ごとに実施され今回第19回目となる統一選挙が7月10日、関係43市町村で行われました。

今回の統一選挙では、選挙による女性農業委員が20人誕生したほか、議会推薦の女性委員38人が就任し、今期改選に伴う女性委員の就任は58人となりました。

非統一改選農業委員会(13市町村)の23人と合わせると県内女性農業委員は81人になりました。

また、前回に引き続き、認定農業者の農業委員は3割台となりました。

岩手県農業会議が市町村農業委員会に調査を依頼しとりまとめた結果によると、第19回農業委員統一選挙結果および県内農業委員の就任状況は次のとおりです。

1 第19回農業委員統一選挙結果(7月10日)

今年7月19日に農業委員の任期が満了する43市町村農業委員会(前回より2市村減)では、市部は3日、町村は5日に農業委員選挙が告示され、計564人が立候補しました。

立候補者が定数を一人ずつ上回った遠野市第5選挙区、紫波町、九戸村を除き、531人が無投票当選となりました。

10日に行われた投開票では残る30名が決定し、総勢561人の当選となりました。

投票となった選挙区は、前回の10選挙区と比べて7選挙区減少しています(選挙区が無い農業委員会を1選挙区と数えた場合)。

関係市町村の総定数は567で、市の部では定数割れは無かったが4町村で計6人が定数に達しませんでした。

【表1】選挙区数、定数、立候補者数
告示区分 選挙区数 投票選挙区数 総定数 立候補者数
市の部(8市) 40 1 167 168
前回対比 ▲7 ▲2 ▲25 ▲26
町村の部(21町14村) 38 400 396
前回対比 ▲1 ▲3 ▲55 ▲66
78 567 564
前回対比 ▲8 ▲5 ▲80 ▲92

※選挙区が無い農業委員会は1選挙区とした

当選者は現職が412人、新人が141人で、再選率は74.5%となりました。

また、年齢階層別では、50代と60代で8割以上を占め、以下70代、40代と続いています。

【表2】新旧別、年齢階層別当選者数
比較方法 新旧別 年齢階層別
現職 新人 再選率% 20代 30代 40代 50代 60代 70以上
人数等 412 141 8 74.5 0 2 33 245 231 50
構成比% 74.4 25.1 1.4 0.0 0.4 5.9 43.7 41.2 8.9
前回対比(ポイント) 4.7 4.6 0.1 3.7 3.7 ▲3.1 3.3

※1 前回までは、40歳未満までを一括集計
※2 構成比はラウンドの関係で合計が100にならない

参考:非改選農業委員会(13市町村)
宮古市、北上市、久慈市、釜石市、二戸市、雫石町、葛巻町、矢巾町、室根村、山田町、軽米町、種市町、一戸町

2 県内農業委員の就任状況

今回、統一選挙関係農業委員会の委員が7月20日(山形村農業委員会委員のうち議会推薦委員3名は21日)に新たに就任し、8割弱の農業委員会で新体制となりました。

このことから、県内56市町村の農業委員総数は1,056人となっています。

改選前の7月19日時点の農業委員数1,098人と対比すると農業委員総数は42人減少しました。

農業委員会法の一部改正に伴う選挙委員定数の削減や市町村合併の進展に伴い、農業委員数の減少は今後さらに進むことが予想されます。

【表3】改選前後の農業委員数
調査時点 農業委員数 うち選挙委員 うち選任委員
定数 実数 うち認定農業者 うち女性 実数 うち認定農業者 うち女性
合計 うち認定農業者 うち女性 団体推薦 議会推薦
平成17年7月20日(A) 1,056 368 81 794 782 285 20 273 83 0 61
平成17年7月19日(B) 1,098 370 74 848 833 290 12 265 80 0 62
改選前後対比(C)=(A)-(B) 42 2 7 ▲54 ▲51 ▲5 8 8 3 0 ▲1

※(A)には、21日就任した山形村農業委員会議会推薦委員3人を含む。

農業委員のうち、認定農業者は368人で、全委員に占める割合は34.8%となり、改選前の33.8%と比べると1.0ポイント上昇しました。

3年前に引き続き本県の認定農業者の農業委員は3割台をキープしています。

女性の農業委員は81人で改選前と比べて全体で7人増えました。

選出区分別に見ると選挙委員が20人(12人増)、選任委員は全て議会推薦委員で61人(1名減)となっています。

女性の選任委員が減少した要因は、農業委員会法の改正に伴い議会推薦枠が減少したことや、一部選任委員が選挙委員に立候補し当選したこと、市町村合併があったことなどにあると分析しています。

全委員に占める女性委員の割合は7.7%となり、改選前の6.7%と比べると1.0ポイント上昇しました。

なお、今回の改選により女性委員がいない農業委員会は前回改選後の25委員会から17委員会に減少(うち1委員会は市町村合併により自然減)してはいますが、関係農業委員会では女性が農業委員に登用される環境をさらに整えることが、今後の課題と言えそうです。