平成19年度いわてアグリフロンティアスクール開校・入学式を開催
平成19年9月26日
9月26日に、岩手大学農学部附属農業教育資料館2階の大講堂で、岩手県内はもとより、青森県や秋田県など県外も含め91人の受講生を迎えて、いわてアグリフロンティアスクール(IAFS)の開校・入学式が行われました。
これは岩手大学・岩手県・岩手県担い手育成総合支援協議会が主催して今年度から実施されたもので、文部科学省の事業を活用し、農業者および農業関係者が農業経営の革新や地域農業の確立など、これからの農業に必要な知識・技能について学習するものです。
スクールには3つのコースが設けられており、この3コースを全て修了すると、岩手大学が認定する「アグリ管理士」の資格がおくられます。
入学式では、スクールの校長である藤井克己岩手大学農学部長が「これからの農業者に必要な資質の育成を図るのは盛岡高等農林学校以来百余年の精神」と述べ、受講生を歓迎しました。
また、平山健一岩手大学学長は、祝辞の中で会場である農業教育資料館に触れ「1902年に作られた建物で、日本の高等農林教育が始まった場所」と説明。「ここから多くの人材が輩出したが、21世紀の農業を担う人材がここから生まれることを期待します」と、受講生への期待を表しました。
そのほか、列席していた来賓の、文部科学省高等教育局専門教育課課長補佐、黒澤弘義氏と農林水産省東北農政局次長、紺野邦昭氏の両名からも祝辞をいただきました。
その後の入学生の紹介では、農業経営について専門的に学ぶアグリキャリアコースが76人、農業生産・管理の先進的手法を学ぶアグリフロンティア・コースが36人、農産物のマーケティング手法や製品の企画開発等のノウハウを学ぶマーケティングイノベーション・コースが23人の受講生が紹介されました。(複数コースの受講あり)
最後に、受講生代表として紫波町の高橋淳(あつし)さんが「自分の農業経営の方向性から、必要な知識を得るため参加した。法人化を目指してがんばりたい」とあいさつしました。
当日午後からは早速第1回の講習が始まり、受講生は講義に真剣に聞き入っていました。講習は来年3月まで続きます。

入学式の会場となった国の重要文化財である農業教育資料館

藤井農学部長のあいさつ

平山岩手大学学長の祝辞

文科省高等教育局専門教育課課長補佐、黒澤弘義氏の祝辞

東北農政局次長、紺野邦昭氏の祝辞

受講生ら

紫波町の高橋淳さんの入学生あいさつ