岩手県農業会議


花泉町農業委員会
荒廃した桑園2.3ヘクタールが牧草地として復活


1.抜根契機に地元農業委員が呼びかけ

金沢須川パイロット地にあった荒廃桑園2.3ヘクタールが牧草地としてよみがえった。

遊休化を解消し、畜産農家に活用してもらっている。

当該地周辺は、国営総合農地開発事業により、昭和45年に桑園として開拓され活用されてきたが、養蚕農家の減少に伴い、15年ほど前から荒廃が進行。

その解消と利活用が検討されてきたところ、平成14年度に行われた、金流川沿岸地区県営担い手育成基盤整備事業用の客土採取場所に選定された。

客土採取に伴う抜根が行われたことを契機に、地元の農業委員が牧草地としての利活用を呼びかけた。

金沢中山周辺は飼育頭数の多い畜産農家が多く、貸借により現在牧草地として管理されている。

2.広報誌で防止、解消を啓発

農業委員会では、花泉町が発行している町広報「広報はないずみ」に農業委員会だよりを掲載している。標題は「農業委員会からのInformation 」で、1ページだてとなっている。

このうち平成15年8月号には荒廃桑園の牧草地復活の記事を掲載するとともに、合わせて遊休農地の増加について問題提起しながら、発生防止と解消を呼びかけている。