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岩手県農業会議


いわて農業者トップスクール公開講座
「先進的農業経営研修会」開催される


伊藤氏の講演
講演する伊藤氏

平成16年12月13日

岩手県農業会議と岩手県認定農業者連絡協議会は、岩手大学と岩手県の支援を頂いて、認定農業者が自ら21世紀の新しい展望の中で農業だけで生活できる企業的な経営者を目指して積極的に研賛を深めるために、自らも主催者に加わり、産学官共催の「いわて農業者トップスクール」を行っています。

全国的にも珍しく革新的な取り組みですが、今年の入学者は定員40人に対して49人であり、その意気込みが感じられます。昨年は62人の修了生を出しており、既に地域での活躍が目立ってきています。

このスクールは、一般の認定農業者も対象にした公開講座を組み入れていて、今年3回目の講座が、去る11月24日盛岡市で「先進的農業経営研修会」として開催されました。今回のテーマは、加工や産直・農村レストラン等による経営の多角化によって経営の多角化で自立農業の可能性をさぐろうとするものです。

基調講演は「地域を活かした農村産業」と題して、宮城県の(有)伊豆沼農産社長の伊藤秀雄氏から話題提供を頂きました。伊藤氏は「農村には宝物とチャンスがいっぱいある」と力説しました。伊藤氏の法人では、多彩な食材を首都圏や海外まで送り出していて、地元でもふるさと感覚と自然景観たっぷりのレストランを経営しており、農村産業の素材として十分過ぎると聴衆を魅了しました。

その後、学生4人をパネラーとしたパネルディスカッションが行われました。岩手大学農学部の木村副学部長をコーディネーターとし、講師の伊藤社長をコメンテーターに「経営の多角化で新たな発展」と題したパネルディスカッションは、現実的な話題も飛び出すなど盛大に行われました。

講演やパネルディスカッションを通じて、所得拡大に結びつく多角化経営の進め方の話題が多く、参加した認定農業者や関係者には大いに参考となる講座となりました。